iFreeレバレッジNASDAQ100の紹介

投資信託

楽天証券サイト内の定期積み立てランキング上位(9位)に浮上してきた「iFreeレバレッジNASDAQ100」を調査してみました。
以前から少額の資産で大きく取引ができるレバレッジ商品には興味があり、どんな特徴があるのかまたデメリットはどのようなことがあるのかについて考えていきます。

目次

【レバレッジとは?】

レバレッジは「レバー=てこ(梃子)」から来ており、直訳すると「レバレッジ=梃子作用、てこの原理」となります。意味としては小さな力で大きなものを動かすことができる“仕組み”を指します。つまり、小さい資金で大きな取引することを「レバレッジをかけるという」意味となります。

【iFreeレバレッジNASDAQ100とは?】

出典元:楽天証券

【ファンド特徴】

米国の株価指数先物取引、米国の債券および国内の債券に投資する。株式の組入総額と株価指数先物取引の買建玉の時価総額の合計額が、原則として純資産総額の2倍程度になるように調整することにより、日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす。為替変動リスクを低減するため、為替ヘッジを行う。

【直近のパフォーマンス】

出典元:楽天証券

2018年から投資開始し売ることなく2021年2月現在まで保有することができていれば、
資産はトータルで200%以上も増加していることとなります。
2020年度のコロナショックの影響受けた場合でも、ハイテク株中心に買いが集まり右肩上がりの上昇局面の恩恵をうけレバレッジをかけているため株価上昇の回復が早いことが分かります。

つまり2018年度に100万円を一括投資していた場合は、3年で200万になっている計算ですので資産を効率よく短期間で増やしたい投資家が注目しているのも頷けます。

【メリットまとめ】

  • レバレッジをかけている分、株価上昇時は高パフォーマンスが出せる。
  • リスクを最大限とることで短い期間で資産を増加させる可能性がある。

ここまでは、iFreeレバレッジNASDAQ100への投資メリットをご紹介してきました。
ではこの商品を買えば誰でも資産が2倍になるのかといればデメリットもありますので考えていきましょう。

【株価下落時のパフォーマンス】

出典元:楽天証券
出典元:楽天証券

もし仮に2020年2月20日に100万円分を一括購入した場合、コロナショックによる大暴落を経て1ヶ月後にはなんと資産が約50%も失われた計算になります。表からもわかるように純資産も30億から20億と大幅に流出していますね。
レバレッジ商品は投資のタイミングが全てというべきでしょうか。大事な資産が一気に半分になるのは精神的にも参りそうです。(ちなみに暴落で悲劇を受けたSPYDの株価下落幅は43%程でした。)

【株価が上下を繰り返した場合】

出典元:目論見書

NASDAQ100指数とレバレッジNASDAQ100の株価が上下を繰り返した図となります。
1日目は上昇したことでレバレッジNASDAQ100が大きなリターンを生み出しています。しかし2.3日目が下落した場合79%まで下落。その後株価が上昇して取り戻そうとしますが、結果的にはNASDAQ100指数よりリターンが下回っていますね。
レバレッジをかけている分、急激な株価下落を1日の株価上昇で補うことができない状態

【徐々に株価下落した場合】

出典元:目論見書

NASDAQ100指数とレバレッジNASDAQ100の株価が徐々に下落した図となります。
先程の株価が上下を繰り返すよりも深刻な状況で、4日間連日下落した場合はリターンが大幅に下落します。また、株価が上下を繰り返し徐々に下落した場合もNASDAQ100指数に比べてリターンが大幅に減っていることが分かります。(下落方向にもレバレッジ作用がかかるため、リスクが非常に大きく資産も大きく減少する状態

【デメリットまとめ】

  • 株価が上下を繰り返し、数日上昇してもレバレッジ分のパフォーマンスが劣る。
  • 徐々に株価が下落傾向に推移した場合でもパフォーマンスが劣る。
  • NASDAQ100指数の右肩上がりが必須条件となり、信じきれない人は購入すべきでない。

【所感】

iFreeレバレッジNASDAQ100の商品はいかがでしたでしょうか。
レバレッジの効果により「NASDAQ100が常に上昇することを信じられる人」や「コロナショックなどによる大暴落時にも決して売らずホールド出来る人」であれば購入を検討してもいいのではないかと思いました。まさに天国と地獄を両方味わいたい方にはオススメできる商品ですね。

個人的にもし買うのであれば毎日積み立て(100円や1000円)でドルコスト平均法によりできるだけリスクを回避しビットコインのような位置付けでサテライト的に買うかもしれません。

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